外壁のコーキングって打ち替えた方がいいの？という質問をたまにいただく事があります。
小さなひび割れしか出てないから塗料で埋めたら大丈夫とも思いそうですが結論から言うと打ち替えをした方がいいのです。
その理由や増し打ち・打ち替えの違いも含めて分かりやすくご説明いたします。
そもそもシーリングって何？
シーリングとは、サイディング外壁材同士の繋ぎ目に充填されているもので、ゴムのように伸び縮みする事で日々の建物の揺れを吸収し、外壁材の内部に雨水が入らないように防水の役割もあります。
シーリング施工には２つの方法がある
シーリングには増し打ちと打ち替えの２つの施工方法があります。
増し打ちとは既存のシーリングの上に新しいシーリングを打設することを言います。
充分な厚みを確保出来ずまたすぐに割れや剥がれの原因になる為サイディングの繋ぎ目には増し打ちは向いていません。
主にサッシ等に施工されますがその理由としてはサッシのシーリングを撤去する際にカッターの刃が奥の防水紙まで切ってしまう可能性があるからです。
打ち替えとは既存のシーリングを撤去してから新しいシーリング材を充填する方法です。
新しくシーリングを充填することで適切な厚みをつける事が出来、揺れや雨水から長く建物を守ってくれますのでサイディングの繋ぎ目には打ち替えをしましょう。
劣化するとどうなるの？
劣化が進むとシーリング材も少しづつ変色や固くなっていき、だんだんと揺れに追従する事が出来ず、ヒビや断裂が発生し、最終的には剥がれ落ちてきます。
そうなると外壁の内側に湿気が溜まりやすくなりサイディングの反りやカビ・腐食の原因となり、最悪の場合、雨漏りをする可能性があります。
又、シーリングが剥がれ落ちた状態のままにすると揺れを吸収する場所がなくなり、外壁材同士がぶつかり合うことで割れが発生することもあります。
もし打ち替えをせずに上から塗装するとどうなるの？
もし、打ち替えをせずにそのまま上から塗装をするとどうなってしまうのでしょうか。
上から塗装をすると、一見綺麗に見えるかもしれませんが根本的なシーリングの柔軟性が戻ることはない為、外壁はまだまだ綺麗なのにシーリングだけが切れてくる、ということになります。
そうならない為に塗り替え工事の際には一緒にシーリング工事も必要になります。
まとめ
シーリングは建物の揺れや雨水が入らないための重要な役割を果たしています。
劣化して剥がれ落ちると外壁材の割れや反り、カビや腐食の原因を作ることになりますので定期的にシーリングの状態も確認をしておきましょう。
また、割れが発生している上に塗装をしても意味はないので塗装時期に合わせてシーリング工事もしましょう。
シーリング工事の詳細としては、外壁の繋ぎ目地には打ち替え、入り隅やサッシ等には増し打ち
が一般的な施工方法になります。
サイディングは外壁の塗装だけでなく、シーリングの打ち替えもありますのでその分費用が上がりますが、先で「あの時シーリング工事もしておけばよかった。。」とならない為にも塗り替えに工事に合わせて打ち替えをしましょう
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