お家の塗り替えを考えるに至って、色ももちろんですがどんな塗料を使えば良いのか悩まれる方も少なくないはずです。
色んな樹脂やお家の室内温度を下げる効果のあるものなど、さまざまな種類があり
樹脂の特徴や効果、オススメの塗料もご紹介しますのでぜひ参考にしてみてくださいね。
屋根はグレードの高い塗料の方がいい
結論から言うと、屋根はフッ素樹脂等の、グレードの高い塗料がベストです。
なぜグレードの高い塗料の方がいいのでしょうか。
実は、一番痛むのは屋根なのです
塗装は大まかに屋根・外壁・付帯の3つに分かれます。
その中で、実は屋根が一番痛みやすい箇所なのです。
屋根は日々直射日光や雨風がまともに当たる場所ですので、外壁や付帯に比べ痛みやすく表面の防水性能がなくなると苔も発生しやすくなり割れの原因にも繋がります。
又、屋根は目が届きにくく、雨漏りにも直結しやすいのでより耐候性の強い塗料で長く美観性や保護をしたあげた方が良いと言えます。
機能性を持たせた塗料もある
塗り替えといえば上から新たに塗装し、下地の保護や美観性だけかと思われがちですが
一般的な塗料の他に遮熱や断熱など特殊な機能性を持った塗料もあります。
遮熱塗料と断熱塗料
まずは機能性に優れた塗料を2つ紹介します。
- 遮熱塗料の特徴と効果
遮熱塗料は暑さの原因となる太陽光の赤外線を反射させ、表面温度を下げることで室内への温度上昇を抑えるものとなります。
また、遮熱効果のある下塗りを塗装することで反射率も高まり、遮熱のW効果が期待出来ます。
遮熱塗料を塗布することでエアコンの効きも良くなり、節電効果もあります。
- 断熱塗料の特徴と効果
断熱塗料は遮熱塗料とは違い熱を反射するわけではなく熱の伝導を遅くすることで室内の温度上昇を抑えるといったものです。
また、断熱塗料には保温効果もあり、夏は涼しく、冬は温かく保つことができますので1年を通して活躍してくれる塗料になります。
暑さを遮る遮熱塗料よりも年間を通して効果を発揮してくれる断熱塗料の方が魅力的に感じますが、費用が高額になる事や断熱塗料は艶消しの為汚れやすいなどのデメリットがあります。
遮熱塗料は色によって効果が違う
一般的な塗料と同じく遮熱塗料も何十種類もの標準色があります。
また、色によって熱の原因である赤外線の反射率も大幅に変わることもあります。
濃い色になればなるほど反射率は悪くなり、薄い色になればなるほど反射率も高くなり遮熱効果も期待出来ます。
気に入った色で塗装するのはもちろん大事なことですが、こだわりがなければより遮熱効果が期待できる色を選ぶのも良いでしょう。
他にも塗料を選ぶ基準がある
屋根を塗装する際は機能性があるものがいいのはご説明しましたが他にはどんなことを意識して塗料を選べばいいのかを3つのポイントに分けて説明します。
POINT1水性と油性
塗料には水性と油性がありこの2つの違いや特徴を解説します。
- 水性
水性は字の如く水で希釈をし、塗装をします。
安全性が高く・作業性も良く・価格もリーズナブルであることから幅広く使用されています。
また、水性は粒子も大きく、吸い込みも止めやすいので瓦系のような吸い込みが激しい屋根材にも適しています。
水性は乾燥すると少し艶も鈍くなり落ち着いた雰囲気に仕上がるのが特徴です。
- 油性
油性は水性と違いシンナーで希釈をして塗装します。
油性は水性に比べ艶もあり塗膜も強いので水性のワンランク上、というイメージを持つといいでしょう。
また、粒子も小さいのできめ細かく、美しい仕上がりになります。
POINT2 1液型塗料と2液型塗料
ポイント2つ目は1液型・2液型で塗料を選ぶ、です
1液型というのは缶からそのまま塗料を使用出来るものですが、
2液型というのは主材と硬化剤を混ぜる事で初めて1つの塗料になり塗装できるというものです。
1液タイプは余っても又缶に戻すことができますが2液タイプは一度硬化剤を混ぜると固まってしまうので缶に戻すことが出来ません。
塗料のロスが起きやすく使いずらさもあるので一般的には1液タイプが多く使用されています。
ですが1液タイプよりも2液タイプの方が強靭な塗膜を形成し耐候性も良いので2液タイプがおすすめです。
POINT3 樹脂
塗料には
ウレタン、シリコン、フッ素、無機の4種類があり、どれを選ぶかによって耐候年数にも影響してきます。
初めにもお伝えしたように特に屋根は太陽光や雨風をまともに受けてしまい外壁よりも劣化するのが早い傾向にあります。
言うなればお家の中で屋根が一番過酷な環境にあると言っても過言ではないのです。
また、何か不具合が起きた時に雨漏りに直結しやすいのも屋根なので
総合的にみて屋根は耐候性の強い塗料を選ぶのがベストです。
まとめ
屋根の塗料の選び方については下記の5つのポイントを押さえながら施工店と相談をしましょう。
・夏も年々気温が上がってきているので遮熱効果のある塗料にする
・こだわりがなければ反射率の高い色を選ぶ
・遮熱塗料を塗装する際は同じく遮熱効果のある下塗りを塗装する事でより熱の反射率が上がる
・1液よりも2液タイプの方が強い塗膜を形成する。
・屋根は簡単に点検できる場所ではないのでフッ素等、強い塗料で長持ちさせる
セメント瓦やモニエル瓦等、瓦系の塗装の場合、金属屋根やスレート屋根に比べ瓦と下地との間に空気層があり、それが断熱効果になってくれているので無理に遮熱塗料を選ぶ必要はありません。
ただ、フッ素は高い耐候性がある反面、費用が高額になり予算を超えてしまうこともありますので、その場合は、2液型のシリコン樹脂を選ぶと良いでしょう。
気になることはどんな小さなことでも専門店のプロへ聞くことが大切です。
それが塗り替えを成功させることの一つでもあります。
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